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『 極みなき 大海原へ 出でにけり やらばや小舟 波のまにまに 』 樋口一葉

 

果てしない大海原に漕ぎ出てきました。私(一葉)の小舟は波の間にどのように漂い流されていくのでしょうか。

 

新しいことを始める期待や緊張を船出にたとえていて、慣れない環境に飛び込むのは勇気が要るけれど、波のままに行ってみようという歌。この歌には樋口一葉が文壇での活躍が始まった頃の不安や決意が表れているそうです。

 自身も書家として駆け出したばかり。前進する気持ちはあれど、かなり不安定です。今の自身に置き換え、決意がある一方で安定しない揺らいでる自分への戒めをこめて、この歌を書きました

 

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