春のうた

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2022年 日本美術展(日展) 入選作品

  淡い桜色の入った料紙を使い、春の和歌16首を書き上げました。一枚の誌面でも一つの作品として成立させながら、前後の組み合わせや全体を通してもまとまるように構成をしました。

 桜といえば古来から日本人が大切にしていた花であり、様々な伝承や歌に登場しています。桜は華やかに咲き誇るのは一瞬であり、潔く儚く散るその姿を、今も昔も私たち日本人は美しく感じています。

 圧巻の桜並木ではなく、道端に桜の花がポツリポツリと咲き、「あ、ここに桜が。あ、ここにも。」と春の訪れにほっこりする感覚をイメージしながら制作に取組みました。

 

  

非売品